京都大学出身の2人組YouTuber「いだちゃんねる」。
その頭脳派ポジションとして知られるサイコさんですが、視聴者の間で長らく話題になっているのが「結局、大学院はどうなったの?」という疑問です。
修士課程に進んだはずなのに修了報告がない。
それどころか「まだ2回生らしい」という目撃情報ばかりが流れてくる。そして最終的に語られるようになったのが、大学院中退という選択でした。
京大の工学部を卒業し、そのまま研究の道へ進んだサイコさんが、なぜ途中で降りることになったのか。
学部や研究室はどこだったのか。
そして卒業後の就職先はどうなっているのか。
ここでは、サイコさんの学歴にまつわる情報を、出身高校や浪人時代の模試の結果までさかのぼって整理していきます。
いだちゃんねるのサイコが大学院を中退
サイコさんは京都大学工学部を卒業したあと、そのまま京都大学の大学院へ進学しています。
1999年6月29日生まれで一浪を経ての京大進学ですから、順当にいけば学部卒業後すぐに修士課程へ進み、2年で修了しているはずでした。
ところが、その「2年」がなかなか終わりません。
2025年に入ってからも、ネット上のQ&Aサイトには「サイコは現時点で大学院2回生」「まだ卒業されていないと思う」といった書き込みが繰り返し投稿されています。
なかには「サイコは大学院を留年していますか?」という直球の質問まで立てられており、回答も「していたと思います」というもの。
修士課程の在籍が想定より長引いていた可能性が高いことがうかがえます。
そして最終的に、サイコさんは修了ではなく中退という形で大学院を離れたと語られるようになりました。
視聴者の間では「親に内緒で院を中退した」という話まで出回っています。
ただし、この経緯はあくまでファンや視聴者の間で語られているもので、大学側や公的な媒体から発表された情報ではない点は押さえておきたいところです。
背景として無視できないのが、YouTube活動の急拡大です。
いだちゃんねるの登録者数は2024年12月時点で約71.2万人、2025年11月には約81.9万人と、まさにこの時期に一気に規模を伸ばしています。
撮影・編集・企画に加えて大型プロジェクトも動き出すなかで、研究室に通いながら修士論文を仕上げるという二足のわらじは、現実的にかなり厳しかったはずです。
実はこの「学業か、YouTubeか」という葛藤は、いだちゃんねるにとって初めてではありません。
相方のコバさんは、大学院入試に一度不合格となったあと、2023年10月に再チャレンジできる機会があったにもかかわらず、「試験を受けない」という選択をしています。
理由は「いだちゃんねるは今しかできない」というもの。そして2024年春、大学卒業と同時に「春からフリーターです」と宣言しました。
コバさんが先に進学の道を手放し、サイコさんが後から研究の道を降りた。
並べてみると、いだちゃんねるの2人が同じ結論にたどり着いた流れがよく見えてきます。学歴を捨てたというより、「今しかできないこと」に賭けた決断だったといえるでしょう。
いだちゃんねるのサイコの大学と学部と研究室
サイコさんの出身大学は、京都大学。
学部は工学部で、学科は物理工学科です。
これはWikipediaをはじめ複数の媒体で共通して記載されており、学歴のなかでも信頼度の高い情報といえます。
京都大学工学部物理工学科は、工学部のなかでも定員規模が大きい看板学科のひとつ。
入学後に以下の5コースへと分かれる仕組みになっています。
・機械システム学コース
・材料科学コース
・エネルギー応用工学コース
・原子核工学コース
・宇宙基礎工学コース
このうちサイコさんがどのコースだったかについては、動画内で「エネルギー」と発言していたという視聴者の証言があり、エネルギー応用工学コースだったとみられています。
物理と数学を得意科目として挙げていたサイコさんらしい進路といえます。
なお、相方のコバさんについては「工学部地球工学科」とする情報と「工学部物理工学科」とする情報が媒体によって割れています。
同じ工学部でも学科は別だった可能性が高く、この点は断定を避けたいところです。
肝心の研究室ですが、サイコさんは具体的な研究室名や指導教員、研究テーマを公表していません。
京大の研究室は個人が特定されやすく、所属メンバーや教授にも影響が及ぶため、あえて伏せているものと考えられます。
とはいえ、大学院時代の様子がまったく見えないわけではありません。
サイコさんは動画内で「院生は暇」といった趣旨の発言をしており、これがネット上で「理系の院生なのに本当なのか」「京大の理系院はクソ大変と聞くが実際どうなのか」と議論を呼んだこともありました。
実際のところ、理系の研究室は講義そのものは少なく、研究が生活の中心になります。
実験の待ち時間が長く、拘束時間の割に手が空く瞬間もあるため、あながち嘘とは言い切れません。
むしろ、その”空き時間”をYouTubeに全振りしていたからこそ、大学院生をやりながらあれだけの本数を投稿できた、と考えると腑に落ちます。
ちなみに、サイコさんの出身高校が兵庫県立洲本高校だと広まったきっかけも、京都大学が発行する冊子に名前が載っていたためだと言われています。
本人が積極的に学歴を語るタイプではないぶん、周辺の情報から少しずつ輪郭が見えてきた、というのがサイコさんの学歴事情です。
いだちゃんねるのサイコの卒業後の就職先
結論から言えば、サイコさんが企業に就職したという情報は一切出ていません。
京大の理系大学院、しかも工学系となれば、メーカーやインフラ、電機、エネルギー系の大手企業への就職はまさに王道ルート。
同期の多くは学校推薦などで名の知れた企業へ進んでいるはずです。それでもサイコさんの内定先や勤務先がまったく話題に上がらないのは、就職活動そのものを選ばなかったからだと考えるのが自然でしょう。
大学院を中退した以上、修士号を前提とした技術職の採用ルートからは外れることになります。
つまり現在のサイコさんの「職業」は、YouTuber一本ということになります。
これは相方のコバさんとまったく同じ構図です。
コバさんは京大卒業後、大学院にも進まず就職もせず、「春からフリーター」という肩書きでYouTube活動に専念。
その理由を「楽しいから。一点張り」と語っています。撮影や編集に人生のすべてを捧げるというより、「人生を楽しむなかのひとつにYouTubeがある」という感覚だと報じられました。
そして、この選択が単なる勢い任せではないことを示しているのが、2025年11月に発表された「いだ奨学金」です。
・2026年に大学受験を控える高校3年生・浪人生が対象
・選ばれた3名に100万円を給付
・返済不要
・コンセプトは「日本のGDPを上げる受験生」を応援すること
・書類審査(締切2025年11月15日)→動画審査(テーマ「GDPを上げるために何をしたいか」・2分程度)→最終審査30名
・最終審査は2025年12月27日に東京都内で実施
自分たちが京大受験で味わった苦労を、次の世代に還元する。
しかもその選考過程をコンテンツとして公開する。
就職して安定を取る代わりに、自分たちの手で「受験生を支援する仕組み」そのものを作ってしまったわけです。
京大の学歴を就職に換金しなかったサイコさんですが、その学歴で培った説得力は、受験生向けの企画や勉強法の発信という形でしっかり活きています。
就職先という枠では測れないキャリアを歩んでいる、というのが実情でしょう。
いだちゃんねるのサイコの出身高校
サイコさんの出身高校は、兵庫県立洲本高等学校です。
洲本高校は兵庫県洲本市、いわゆる淡路島にある県立の進学校。
サイコさん自身も兵庫県洲本市の出身で、地元から通っていたことになります。
淡路島から京都大学へ、というルートは、島内でもかなりのインパクトがあったはずです。
高校時代はサッカー部に所属。
得意科目は物理と数学で、のちの京大工学部物理工学科という進路にそのままつながっています。
3人きょうだいの末っ子で、上に兄と姉がいることも公表されています。
なお、この「洲本高校」という情報は、本人が動画内で明言したというよりも、京都大学が発行する媒体に名前と出身校が掲載されていたことから特定された、という経緯が語られています。
そのため、プロフィール系の情報のなかでは比較的しっかりした裏付けがある部類といえます。
いだちゃんねるのサイコの模試の結果
サイコさんの学歴を語るうえで、いちばん受験生の心に刺さるのがこの模試の話です。
まず前提として、サイコさんは現役では京大に合格していません。1年間の浪人を経ての入学で、浪人時代は駿台予備校の大阪校に通っていたとされています。
そして問題は、その浪人生活の中身です。
サイコさん本人が語っているところによると、浪人生活は前半戦と後半戦でまったく別物でした。
前半は現役で落ちたショックを引きずり、完全に守りに入ってしまった時期。
勉強量も伸びず、成績も頭打ちだったといいます。
夏場にはほとんど机に向かえていない日もあったと語られており、浪人生としてはかなり危うい状態でした。
その結果が、8月の模試にはっきり表れます。
・8月の京大実践模試:C判定〜D判定
京大志望者が集まるなかでのC〜D判定。
しかも浪人生としての夏に、です。
ここでサイコさんは完全に目が覚め、後半戦は「攻めて攻めての勉強」へと大転換します。
・9月以降、1日10時間以上の勉強を継続
・9月スタートでも焦らず基本問題から丁寧に積み上げる
・『チャート式 基礎からの数学』(いわゆる青チャート)を8月から11月にかけて基礎固めに使用
・予備校のテキストと並行して演習量を確保
・気分転換は散歩やサッカー
浪人の9月から青チャートで基礎をやり直す、というのは普通なら「間に合わない」と言われる選択です。
それでもサイコさんは、応用問題に飛びつくのではなく、土台を作り直すことを選びました。
そして迎えた本番前、共通テスト(センター試験)のリサーチでも判定はD。
数字の上では、最後まで「合格圏」に入ることはなかったわけです。
それでも二次試験で逆転し、京都大学工学部物理工学科の合格を勝ち取りました。
この逆転劇について、相方のコバさんは「天才型」「追い込まれると実力が倍増するタイプ」とサイコさんを評しています。
地頭の良さもさることながら、D判定から折れずに走り切った精神力こそが本質でしょう。
ちなみに、そのコバさんは対照的な現役合格組。
高3の7月にサッカー部を引退し、9月に京大受験を決意、実質的な受験勉強期間は約6ヶ月というスピード合格でした。
高1・高2の段階で数学と英語の基礎を固めきっていたため、受験期は応用力の習得に集中できたと語っています。
2人が受験生に向けて共通して伝えているのが、次の考え方です。
・「わからないから諦めるのが一番もったいない」
・わからない問題は最低15分は考える
・その試行錯誤の時間が思考の精度を上げ、得点につながる
・公式を暗記するのではなく、演習を繰り返して思考力を養う
・「具体的にどうアプローチするか」を考えることが本当の思考
D判定から京大に届いたサイコさんの体験があるからこそ、この言葉には重みがあります。
大学院は中退という形になりましたが、受験生時代に積み上げた思考力と粘り強さは、いまも動画の企画力という形でしっかり生き続けています。

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